3月 07

先日、ひとつのことに思い至って、「あっ」と息を飲みました。

それは、前に書いた「歴史はなぜ繰り返すのか?」とか、「神はどこにいるか?」といった記事の延長線にある話なのですが、

どうして日本は、こんな、面積で言うとちっぽけな小国が、(それでも世界の人口の50分の1は日本人なんですが、それでもそのわずかな%の国が)世界にその品質の高さを轟かせる製品を輸出する国家になったのか、という疑問です。

その一つとして、ここで新説を唱えたいと思います。

それは、「その国の技術レベルは、信じる宗教を持たない人間の数に比例する(つまり無宗教論者が多い国ほど技術が発達する)」という、一見センセーショナルな考え方です。

どういうことかというと、無宗教論者というのは、何か困難に陥った時に、神や仏に助けを求めません。

逆に、宗教を持っている人は、何かあった時に、神にすがり、神に問い合わせを行う。

その違いが、全ての違いに繋がっていると思うのです。

例えば遠い昔、アルキメデスやアリストテレスといった鬼才を排出した古代ギリシア。この時代においては、どのような学問を行うにしても、必ず神の存在を意識したものでありました。

しかし、今では良く知られているように、神は新技術を開発してくれるわけではありません。マーケティングをしてくれるわけでもなければ、クレーム対応をしてくれるわけでもありません。国際政治をややこしくこそすれ、円滑にしてくれるわけでは決してありません。それらは、全て、人間が自らの頭で考えて答えを出し、行動を決定しなければなりません。

つまり、すでに神の出る幕はなくなってしまったのです。

例えば、何かシステムにトラブルがあった時に、神が助けてくれるでしょうか?バグが出た時に、「神様、どこが問題ですか?」そんな時間があれば、一つずつ変数の中身をチェックするべきでしょう。

もし精神的に辛いことがあるなら、何か楽しいことをしたり美味しいものを食べたりするか、あるいはまず初めに心療内科に行くべきでしょう。

つまり、我々は、心の中に神という存在を作り出す機能を備えておりながら、それと決別しなければならないのです。

自立するために、です。

昔は、自立するために神や仏が必要でした。一つのコミュニケーションの手段としても有益なものでした。しかし、今は違います。そこに答えを求めれば、だんだんうまく行かなくなっているのです。

そして、それはどんどん加速しています。

神の存在に疑問を抱いた科学技術者たちの間から、素晴らしい技術が生まれて行っています。

それは神に焦点を合わせるのをやめ、人間に焦点を合わせるようになったからです。

そして「顧客からスタート」し始めたからこそ、「人間にとって」評価され、広く利用される技術が生まれてきたのです。

何か問題や不足点や、まだ見出されていないニーズを探る時、私達は目の前の事実を直視しなければなりません。

その「直視する」という態度を取る時に、神のバイアスが、不利になるのです。その事実と人間だけを直視しなければならないのに、そうできなくなってしまうバイアスが、神にはあるように思うのです。

幸いなことに、無宗教の人間を多く抱えるこの日本では、そのバイアスが少なかった。だから、日本は技術大国に成り得たのです。

だから、分かりますか?

そういう意味では、日本はまだまだ大丈夫です。

 

 

PS.

ただし、実は中国の方が、神や仏なんてどーでもいいと思っている率が高いそうです。

そういう意味では、かなりヤバいです。

世界の人口の、5分の1が中国人ですからね・・・。

 

2月 07

アスタリスクでは毎月再確認をする行動目標があって、それが「信頼を勝ち取る、スピード感を持って行動する、情報収集を怠らない」というものである。

人間というものは、徐々に変化していることに、なかなか気付かないものであり、例えば「スピード感」というものが根付いて行っているということに、誰も気付いていなかったりする。

しかし、これをお客様の評価によって、実感させられた出来事があった。それは、お客様のことばで、「ある仕事にかかる単位が1だとすると、ある会社は1年で、アスタリスクは1日だ」というものだった。

それは、よりインパクトのある格言が作られる時に行われる事実の誇張が含まれてはいるものの、お客様の評価なり笑顔なり、あえて言葉を選ぶとすれば「感動」がそこに、心の動きとして存在したのではないかと思われる。

気付けば、確かに、「今日の誰それのあの仕事は、ものすごい勢いでキャッチボールをしている」と感じることがあったりする。

剛速球でキャッチボールをしていると言っても過言ではない。

そう考えたところで、でも、ただスピード感があればいいというものではないんだろうな、と思った。

技術力があってこそ、スピードを速くすることができるのではないか、と。

仕事というのはある状態を別の状態に変化させることであり、そこに介在するものは、意志の力と技術力の両輪であると思う。

行動目標に照らし合わせると、「情報収集を怠らない」という点が、技術力に相当するのかもしれず、なるほど、よく出来ている。

今回の一連の仕事から見て、ホテル業界などでよく口にされる(であろう)ホスピタリティといった精神がかいま見える気がした。

 

◆顧客からスタートするということ

最近ネットで読んだ記事に、「結局は自分の好きなことを貫き通したやつが負け」というものがある。これはお笑い芸人に関する考察だが、一般社会にもそのまま応用できると思った。

この話のポイントは3つあって、それを抜粋すると、つまり以下のようなことだ。

一つは、自分がそれを好きでやっているということは、裏を返せばお客さんへの奉仕の気持ちが足りないということになり、それを見透かされて、お客さんの気持ちを萎えさせてしまうということがある。

「あ、この人は私にサービスするつもりはないのだな。自分だけが楽しんでいるのだな」

そう思われたら最後、お客さんの心が暖まることは二度となく、以降、そこでどんな内容のお笑いがくり広げられようと、ほとんど笑ってくれなくなるのだ。

二つ目は、舞台というのはお客さんとともに作り上げていく「共同作業」という意味合いが強い

そして最後の三つ目は、これが一番重要なのだが、「人間というものは、本来的には『人に喜んでもらうこと』を至上の喜びとして感じる生き物だ」ということがある。

ぼくがくり返し言うのは、「まずは自分を捨てる勇気を持て」ということだ。そしてドラッカーの著作の中でもくり返し述べられている「顧客からスタートする」というのを肝に銘じろ、ということである。

ぼくはいつも、みんなにイメージしてほしいと言うようにしている。満座の観客が、自分のネタで大笑いしている場面を。そして、それを舞台の上から見ている自分を。

その時あなたは、どういう気持ちになりますか?

その時あなたは、喜びを感じているだろうか?

もしその時、あなたが喜びを感じているのだとしたら、そこからスタートして下さい。その笑顔を引き出すことの喜びを目標に、ネタを作って下さい。そうすれば、自ずから自分を捨てる勇気を持てるし、「顧客からスタート」することもできる。そうして、自分の好きなことを貫かないでも済むようになるのだ、と。

以前僕は、「キャッチボールで早くボールを返すのは、自分の責任逃れの面もある」という発言をして社長から指導を受けたが、この記事は何のためにキャッチボールをするかということを教えてくれる。

キャッチボールのその先に、何があるのかということを。

12月 18

新将命氏という著者がダイヤモンド社から出版された本に、面白いエピソードが載っていました。本の詳細は、トップのワンフレーズを検索してみてください。

————-

以前、東京都渋谷区のとある一画に、二軒の酒屋があった。店構えや広さ、ロケーションでは両者にさしたる違いはない。ところが、一軒はそこそこの儲けなのに、もう一軒のほうはべらぼうに繁盛していた。

この違いはいったいどこから来たのだろうか。どちらの店も、夕方四時半ごろになると近所の主婦や飲食店から「ビールを一ダースお願いします」などと電話がかかってくる。注文を受けると双方ともに配達に行くわけだが、その中身が違う。

普通の店は、倉庫から六本入りを二ケース出してきて、いわれたとおりに届けていた。

一方の繁盛店は、倉庫から六本入りを一ケース、それから店の冷蔵庫でキンキンに冷やした六本入りを一ケース、合わせて二ケース届けていたのである。(中略)

普通の店はお客さまの期待に応えた。

繁盛店はお客さまの期待を上回った。

すぐれた企業は、冷えた六本のビールを届けているのだ

————-

12月 09

今日のアスタリスクタイムズ(社長からの朝メール)で、各自勉強することの大切さが書かれてあったので、最近自分がやっている勉強について書いてみようと思います。

というのはですね、最近、とうとう本気で英語を勉強しています。

だいたい10月のなかばあたりから始めたので、今で2ヶ月経過ぐらいですね。

本気でやれば、いくら英語と言えどなんとかなるもので、英単語2000語の練習を3回、さらに2000語を1回やって、文法書もやって、簡単な小説(トムソーヤの冒険の英語版など)を何度か繰り返し呼んでいると、それなりの英語の小説が結構読めるようになってきました。(シドニィ・シェルダンなどの平易な英語の本であれば)

で、なかなかこういう個人勉強って、業務に直接関係ないので、正直、あまり公表するモチベーションが沸かないんですが、社長からのメールもありましたし、また経営方針の中にも勉強の大切さという事が書かれてありますので、

またなにより自分がやっている英語の勉強の方法が、確実に自分自身にとって如実に効果が出てきているので、それをブログでシェアしてみるのもアリかなーと思ってこうやって記事を書いています。

 

【コンテンツ目次】

1.英語を勉強する目的

ハリポタを原書で読みたい、シドニィ・シェルダンも読みたい
英語のブログや記事を読めるようになりたい

2.目標・期限
ついでにTOEIC800点GET→900点GET
それを半年で

3.勉強方法:単語
単語勉強は大事、P-Studyを利用

4.勉強方法:リーディング・多読
さっさと洋書を多読するステージに行く

5.勉強方法:文法
文法も大事

6.勉強方法:リスニング

7.最後に

————————————————

【コンテンツ内容】続きはこちらをクリック→ Continue reading »

12月 02

新型インフルエンザで死亡した国内の合計人数が、2009/11/17時点で65人に達したそうです。

さらに、最近の報道では国内の新型インフルエンザ罹患者合計数が1000万人に達したそうです。

ということは、新型インフルエンザの死亡率って、約0.00065%なんですよ。

で、実は従来のインフルエンザの死亡率が、0.045%と言われています。

この差、簡単に言うと、

従来のインフルエンザで100人死ぬところを、
新型インフルエンザでは1.4人しか死なない。

ということになります。

言い換えると、

1000万人が罹患した場合、
新型インフルエンザの死亡者数が65人であるところを、
従来のインフルエンザの死亡者数は4,550人もの数になる。

ということになります。

ちなみにですね、日本では、2008年の統計を元に計算すると、交通事故で1日に14人が亡くなっています(年間5,155人)。もし、新型インフルエンザで1日14人も死亡したらすごい騒ぎになりますよね。でも、不思議なことに交通事故では特にそんな大騒ぎにはなりません。

これって、経済の仕組みと関係してると思うんです。

インフルエンザが流行っているということを大きな声で言っても、怒る人ってあまりいません。インフルエンザの流行が話題なることで、医薬品やマスクが売れ、ウィルス対策の空気清浄機やエアコンが売れます。病院に来る患者数も増えます。そうやって、今まで存在しなかった消費が発生することになります。

経済を活性化させる効果があるんですね。

ところが、「インフルエンザの比にならないぐらい交通事故死亡者数が多い」ということを大きな声で言うと、それを報道したメディアはスポンサーに怒られます。車の販売台数も減ります。部品メーカーは受注が減って大変です。NEXCOも高速道路利用者が減って打撃を受けます。観光地はマイカー利用者が減って打撃を受けます。回りまわって、ありとあらゆる人が影響を受けます。

経済を低迷させてしまう効果があるんです。

 

だから、私たちは、執拗に、何度も何度も新型インフルエンザのことを耳にすることになります。そうすればスポンサーが付くからです。そうすれば、ものが売れるからです。(そしてもちろん、ものが売れるということは悪いことではありません)

邪推ですが、もしかすると「もっとインフルエンザの事を取り上げさせろ。まだ足りない、もっとだ!」という圧力が、産業界から掛かっているんじゃないでしょうか。

 

ちなみにこの記事は子供向けに創作した童話です。

 

昔々あるところに、豚が風邪にかかるという不思議な・・・

 

12月 01

miku_test

見えるかな・・・

11月 18

「恵まれない国の恵まれない子供のために」と題して、様々な募金が存在します。
しかし、それに寄付をすることによって、より事態が悪化しているかもしれない
ということをご存知でしょうか。

はじめに言っておきますが、以下の募金は問題ありません。

「被災地・被災者に対する寄付」
「障害者のための基金に対する寄付」
「自分が賛同する産業・自治体・組織による具体的な施策に対しての寄付」

ダメな寄付が何かというと、例えば
コンビニに置いている募金箱に小銭を入れることです。
「発展途上国の子供」や「発展途上国への援助」のための募金には、
わずかであっても資金を投入するべきではありません。

こんなことを言うと「お前は非人間だ」「冷たい人間だ」と糾弾されるかもしれません。

でも、それは、現実を知らないだけです。
募金されたお金が、逆に事態を悪化させているということを知らないのです。

それは、どういうことなのか? Continue reading »

11月 03

book_golf

「なぜエグゼクティブはゴルフをするのか?」(ゴマ文庫 パコ・ムーロ著 667円+税)
という本に、面白い逸話が載せられていました。
そのユニークな視点に結構感心したので、ちょっと抜粋させて頂きたいと思います。

なお、いい本なのでぜひ購入して読破してみるのをおすすめします。

————————————————

「第6話 社長のクローンは働き者ばかり!?」

これは、雇われ社長、某・ボス氏の物語。

ある日、ボスは部下たちを自分のクローンに変えようと決心した。
それまでボスは、彼らをあてにならないと思ってきたし、彼らに不愉快な思いをしてきた。
彼らの数えきれないほどの欠点も我慢してきた。
そこで、彼らを自分のクローンに変えれば、そんなこともなくなると考えたのだ。

ボスは4人の部下をフランクスト博士のところへ連れて行った。
唯一のクローン専門クリニックの院長を務めるフランクスト博士に、部下たちを変えてもらうつもりだった。

「クローン1」になるのはボスの秘書だ。
彼がクローンに変われば、優先事項をたやすく理解できるようになるはずだ。そのうえ、仕事ぶりが上がって、編集作業などもうまくこなすようになるだろう。

「クローン2」と「クローン3」は部門マネージャー。
彼らは、ボスの指令をすぐに理解できるようになるはずだ。
その指令をほかの社員に伝えるのもうまくなるだろう。

「クローン4」は、製品関連の仕事を担当するプロダクトマネージャー。
新価格を決めるのも、キャンペーンを実施したり販売戦略を立てたりするのも、楽にこなせるようになるはずだ。
なにしろ、彼らがクローンに変われば、やり方も考え方もボスと同じになるのだから。

すべてがボスの思い通りに事が運んだように見えた。
そして、ボスもクローンたちも、これまでになく完璧な環境で働きはじめた。
しかし、数週間後、クローン1がボスのところにきた。話があるという。

 

--えーとあの、僕、会社を辞めようと思います。

--おい、何を言っているんだ!この大忙しの時期に辞めるっていうのか!

--申し訳ありません。でも僕は、ここでの仕事に将来性を感じないのです。地位だって期待していたほど高くない。僕は志を高く持っています。成長したいと思うのですが、ここでは無理なのです。

クローン1にしてみれば、「完璧に正装したのに行くところがない」ようなものだった。
彼のクローンをこの程度の地位に配属するのは、明らかに間違いだった。
もっと早くこれに気付くべきだった。
もし社員全員が、指導力と野心を兼ね備えた優秀な起業家だとしたら、簡単な作業をする役がだれもいなくなってしまう。
ボスは、クローン1になんとかもう数日残ってもらい、その間に問題の解決をはかることにした。

 

クローン2がカンカンに怒って、ボスを呼びつけた。

--今のままではとてもやってられません。いいですか、社長が決意を新たにするか、私が会社を辞めるかのどちらかです。もううんざりなんです。社長はある日、私にひと言話しました。すると次の日も同じことを言いました。そしてまた次の日も・・・。
社長が私をもっと気にかけ、私のために時間を割く気がないなら、もう私をあてにしないで下さい。わたしは人から邪険に扱われるのはいやなんです。社長は管理が行き届いていません。

当然のことであるが、彼は手ごわい。
ボスが決めたことでも、あまりよく練られていないものは受け入れようとはしなかった。
ここのところ上層部があれこれ押しつけてきたので、ボスは部下とのコミュニケーションを欠いたまま、たくさんの決定を下してしまった。
クローン2は、以前の彼ほど扱いやすくはなかった。
今の彼は反抗的だし、気難しい。以前の彼は素直な性格で、日々の状況の変化に対応することの難しさをもっとよく理解できた。

 

クローン3もほどなく不満を抱え、ボスに申し立てた。

-- あのですね、私はこんなに問題を抱えているんです。でも社長からは何の回答もありません。私の方は自分がすべきことはすべてやっていますが、適切な解決法 を指示してもらわなければ、とても問題を解決できません。問題が多いからと言って、社長は私たちに文句は言えません。社長が私たちに手を貸さないのですか ら。こんな状態が続くなら、私は会社を辞めます。

ボスは意気消沈した。
新しい部下たちは、彼が間違いを犯す余地を与えてくれない。
彼らは反抗的で、何か問題を見つけてはすぐ口答えする。
以前の部門マネージャーたちは、頭はそれほど切れなかったが、なんとか解決法を提案するぐらいはできたし、失敗はあったが、自分たちで問題に対処していた。
クローンたちは妥協しないし、彼らのほうが正しいこともある。
だが、彼らは否定的、批判的な見方ばかりしているから、本質を見誤っている。

 

クローン4は手に負えなくなりつつあった。

頑固者の彼が、ボスと実行計画を話し合うと、話し合いというより二人はいつもけんかをしているように見えた。
彼は決してアドバイスを受け入れず、なにがなんでも自分の考えを押し通そうとした。
ボスは彼の態度のことで真剣に悩みはじめた。
はっきりした考えを持つことと、考えを変えないことは同じではない。
しまいには、クローン4はこう言ってボスを仰天させた。

--社長は自分がやりたいことはなんでもできるでしょうが、この新製品を売り出すにはこの方法しかありません。社長はいつも自分が正しいと思い込んでいるので、社長にものを言う社員はだれもいません。こんな状態が続くなら、私は会社を辞めます。

以前のプロダクトマネージャーは心の優しいやつだった。
自分の考えを持っていたが、引き際をわきまえていた。
ボスが自分の考えを彼にぶつけると、すぐさま退いてしまったので、彼の素晴らしいアイデアが日の目を見ることは少なかったが。
それでも彼はいつもそこにいた。次のプロジェクトにまたいつでも参加する心づもりで。

 

ボスはもう限界だった。
最近の出来事をひと通り振り返った後、フランクスト博士のところへ行き、自分の思いを伝えた。

--博士、もとの部下たちに戻してください。私が期待したような結果にはならなかったのです。

--でもあなたは、彼らは弱すぎると言わなかったかい?

--ええ、言いました。でも、改めてわかったことがあって、自分の間違いを正したいのです。やっぱり「普通」の人がいい。

--何がいけなかったのかな?もう一度、弱い部下たちと一緒に仕事をしたくなったってわけかい?

-- ちょっと違います。ええと、「鎖の強さはその輪の一番弱いところに左右される」って言いますが、鎖の輪の弱いところとは、実はこの私だったことがわかった のです。私のクローンにはもう我慢できない!お願いですから、もとの部下に戻してください。私が彼らをもっと頼りにし、もっとうまく扱えるようになれば、 私たちが立てた目標に到達できるのだと、ようやく気がつきました。

 

4人を元に戻し終えた博士は、ボスと固い握手を交わし、小さな封筒を手渡した。
「翌朝読むように」と言われたボスが、翌朝封を開けると、手書きの手紙が入っていた。

「リー ダーの多くは、自分のクローンを増やして部下にしたいと夢見ている。だがあなたも気づいたように、そんなことをしても本当の問題は解決にはならない。私たちが想像力を高めるには、多様性が必要だ。レベルやプロフィールが異なる役職を、全部埋める必要があるからね。重要なのは、みんなが均一なことではなく、 みんながそれぞれの役職に適していること、そしてみんながうまく組織され、やる気があり、よく管理されていることだ。こうしたことをうまくやるために変えるべき人間は、そう、私たち自身なんだよ」

————————————————

以上

10月 04

(※この話はフィクションです)

ネズミ講の勧誘方法にこういう手法があります。

これは、ネズミ君が、カモ君をなんとか組織に誘おうと会話をしているシーンです。

カモ君は一度、ネズミ講の集会に顔を出して、その熱気に圧倒されますが、同時にちょっと引き気味です。そこで、ネズミ君のたたみかける攻勢がはじまります。

ネズミ「君は、将来どうなりたいの?」

カモ「ショップの店長とか、喫茶店のオーナーになりたいんですよね」

ネズミ「それならお金と時間が必要だよね、このビジネスはピッタリだよ!」

カモ「それは~でも~」

ネズミ「じゃあ聞くけど、君は少しでもその夢に近づいてるの?」

カモ「いや~それはまだこれから色々と調べて行こうと思ってますよ」

ネズミ「ちゃんと業界をリサーチしようとしてるんだ。でも、まだこれからってことは、途中段階にも到達してないってことだよね。

それは、成功するやり方を君はやってないってことだよ。今君に必要なのは、ハッキリ言うけど成功する方法を教わることだよ。

でもね、なかなか成功した人の話を身近で聞くなんて機会はそうそうないよね。例えば京セラの創業者である稲森会長とか、ワタミの渡辺社長みたいな人のそばで、その話を聞けて、影響を受けることができたら、君が思ってる喫茶店のオーナーになる秘訣ぐらい、すぐに分かりそうだと思わない?」

カモ「そりゃー、そんな人に指導して貰えれば、そうですけどね・・・」

ネズミ「ただね、そこまではないにしても、僕が今居るチームのトップの○○さんなんて、月収7桁の収入を得てるんだよ。7桁・・つまり数百万円ってことだよ。で、そんなにすごい人なのに、僕らに色々とアドバイスをくれたりと結構身近に接してくれるんだよ。で、僕らが成功するためにどうしたらいいかってことを、一緒になって考えてくれる。

君も、夢とか野望があるなら、僕たちの仲間になって、トップの○○さんの話を身近で聞けるような環境に身を置いた方がいいと思うんだ。成功している人の話をじかに聞くっていうのは、君の夢であるショップの店長とか、喫茶店のオーナーになるっていう夢への絶対に近道になると思わない?」

————-

なんか、書いてて、お笑い芸人の「あべこうじ」ばりにウザくなってきました。(笑)

でも、この言葉には魅力的な響きがあると思いませんか?

「成功するやり方」、そんな何か秘密めいたものを、この組織の人たちのところに行けば、自分にも教えてもらえるような気がしてくるからです。

ただ、注意しなければならないのは、「成功する秘密」なんてものが実際にあるわけではないことです。いや、本当は「成功する秘密」はあります。この組織に中だけで通用する成功する秘密ですけどね。

それは「魅力的な言葉で人を集めることだけが唯一の成功のカギ」、という秘密です。

もっと元も子もない言い方で言うと、「ネズミ講で成功する秘訣」は教えてくれますが、「ショップの店長になる秘訣や、喫茶店のオーナーになる秘訣」は教えてくれないということです。教えてくれるわけがありません。そりゃそうです。彼らも本業以外の事は知らないのですから。

世の中には、ネズミ講(マルチ商法・ネットワークビジネス)に取り組めば大成功する素質を持った人間というのがいます。九十数%の人が損をするので問題とされているビジネスですが、わずかな残り数%に入る人間というのはいるものです。そういう人は、やるべきなんだろうとは思います。僕は、向いてないですし、それで失うものを失いたくないですから、やりませんけどね。

何でこんな事を書こうと思ったのか、自分でも分かりませんが、面白い文章になったんで、ぽちっと。問題あれば削除しますんで、言ってくださいな。

9月 05

深イイ話で、武田鉄也がこんな話をしていました。

「子供は、先生が偉いと思うと、先生からいくらでも勉強できる」

「この先生はバカだと思ったら、何も勉強できなくなる」

「子供は、ホームレスであっても、その人が偉いと思ったら、
 ホームレスからでもいくらでも学べる」

「あらゆる人から学ぼうとする人は、あらゆる人から学ぶことができる」

で、最後に紳助が

「さすが、3年B組、金玉先生!」

と、オチを付けていました。

こんないい話を横で聞いてるのにちゃんとオチ付け所を探して持ってくるのはさすがです。

preload preload preload